戻る

      
当編集にご協力
   有難うございます
    

秘境椎葉、でも今は違います。道路が良くなっていますから長いトンネル・大きな橋でわずかな時間でいけます。

那須与一

  那須与一という人
  大八の兄で源氏方

与一は源氏と平家の「屋島の戦い」で平家が立てた扇の的を見事に打ち落とした源氏の有名な人

お問合せ
椎葉村役場企画観光課
0982−67−3203
椎葉村教育委員会
0982−67−2850

檜 樹齢800年

那須の大八の手植え杉 樹齢800年

険しい椎葉の地形

穀物を砕く昔の道具

名ガイドの那須さん(子孫)

鶴富屋敷内部の縁側

鶴富屋敷

椎葉厳島(しいばいつくしま)神社】

鶴富姫が愛用した湧き水

今から820年前の話です。
源平合戦で負けた平家の武士は源氏からの追っ手を怖がって山奥各地に隠れました。道なき道を逃げ、平家の残党がようやくたどり着いたのが山深き椎葉だった。

しかし、この隠れ里も源氏の総大将源頼朝に知られます。
頼朝はそこで那須与一に残党狩りを命じますが与一は病気でしたので代わりに弟の那須大八に行かせる事になりました。
大八は椎葉村に向かいました。険しい山を越え深い谷を渡りやっとのことで
平家残党のいる椎葉村にたどり着きました。そして隠れていた平家の人を
見つけました。

大八がそこで見た平家一族はすつかり変わった姿でした。
とても源氏に再び反旗をひるがえす様子は全くなくただひっそりと農地を
もくもく耕す人たちでした。これを目の前にして大八の気持ちは
変わりました。

これらの平家落人達を哀れみ、かばおうと決心し
幕府に一人残らず残党狩りをしたと報告しました。そしてその後大八は
椎葉村に家を作り鎌倉に帰りませんでした。

すつかり椎葉村の人になってしまった大八は一住民として平家落ち武者と
のら仕事をし助け合う日々でした。

そしてある日、平家のお姫様だった鶴富姫と出会いました。美しい姫を見た大八は日に日に姫を恋慕うきもちが増すばかりでした。、そしてついに熱い恋に発展。密かに2人は会うように成りました。

鶴富姫の屋敷に一本の山椒の木がありました。2人はこの木に鈴をつけ
会いたいときはこの鈴を鳴らせて合図としました。こうして人目を避けての恋はかたき同士という弊害を越え生涯を共にする約束を交わしました。

ついに夫婦宣言をし、村中をあげての結婚式を上げ,目出度く結ばれました。
その後、2人は幸せな日々を送りました。大八もここで一生を送ることを
決めました。

ある日、鎌倉から連絡がありました。それは「鎌倉に帰れ」という命令で
した。鶴富姫と大八はこの連絡に大変困りました。幕府命令ですから従わなくてはならなかったのです。鶴富姫のお腹には子供を宿していました。

でも大八は鶴富姫を椎葉に残し鎌倉に帰ることにしました。
とうとう帰る日になり、大八は鶴富姫に言います「出来れば鎌倉に一緒に帰りたい、しかしそれが出来ない!辛い!」―平家敵視
鶴富姫さすが平清盛の血筋、ただ大八の目をじーっと・・・・・
そして2人無言。姫の目は赤くなり目じりから頬を伝い一滴の涙が・・・・

大八は最後に静かに「生まれた子供が男だったらわが故郷、下野(シモツケ)に行くように、女だったらここで育てるが良い」といいかたみの刀(天国丸という名刀)を渡して鎌倉に帰っていきました。

大八が帰ったあと鶴富姫に女の子が生まれました。
女の子でしたから鶴富姫は椎葉で大人になるまで大事に育てました。

大人になった娘に養子をもらい鶴富姫の夫那須大八の姓を名乗りました。
その子孫が800年過ぎた現在でもおられ、鶴富屋敷で観光客のガイドをされておられます。現地に足を運ばれましたらこの名ガイドの那須さんが
皆さんを大歓迎されることでしょう。民宿もあります。お問合せを上部に
印してありますからわからないことは電話して下さい。



源平合戦(壇ノ浦戦い)
1185年(元歴2年)3月24日、屋島の戦いで敗走した平家軍は500隻の軍船で、熊野水軍や伊予水軍など瀬戸内海一帯の水軍を味方につけ、700隻余りの源義経軍を壇ノ浦において向かえ撃った。早朝潮の流れを判断した平知盛率いる平家軍は最後の合戦に挑んだ。平家ははじめ優位だったが日が落ち潮の流れが変わり義経優位に変わった。午後5時ごろ平家の敗北が確定しました。

所要時間について

           80分               60分
   竹田―――――――――高千穂―――――――――椎葉



道順について

       @、竹田〜五ヶ瀬線   竹田から高千穂町田原まで
       A、国道325号線     高千穂町田原から高千穂町三田井まで
       B、国道218号線     高千穂町三田井から馬見原まで
       C、国道265号線     馬見原から椎葉村

*これまで遠く感じていた竹田〜椎葉村は日帰り旅行コースにあります。
 ぜひ!一度椎葉村見物
をお勧めいたします。

2007,5,23

椎葉村を尋ねる

鶴富姫と大八

故郷の便りno67